構想から7年!嚴島神社所蔵の「錦包籐巻太刀・腰刀」に惚れこんだ三上貞直刀匠率いるプロフェショナルチームがいよいよ刀剣の復元に挑みます。熱い想いを込めて復元した刀剣を世界遺産でもある国宝 嚴島神社に奉納する令和の歴史に残るプロジェクトです。
チャレンジ
現在までに集まった総額
4,300,000 円
グローサー
188人
残り時間
終了
このプロジェクトは、購入型のAll or Nothing方式です。 2019年12月28日 23:59 までに目標金額を達成した場合のみファンディングされます。
今年も師走を迎え、余すところあと僅かとなりましたが皆様お変わりございませんか。
日中の寒暖の差の激しい季節、皆様のご健康をお祈りしています。
本日は、大変遅くなりましたが、嚴島神社への奉納奉告祭の御報告をさせていただきます。
まずは、こちらが奉納した 嚴島神社「錦包籐巻太刀・腰刀」となります。
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奉納前日、6月24日に奉納作品を搬入。好天に恵まれ、明日も良い天気になることを祈って帰宅しました。
翌6月25日(土)朝は曇り空で、ほっとしましたが集合時間のお昼過ぎには、風を伴った土砂降りの雨となりました。
拝殿にて、お祓いを受け、祝詞奏上の後、代表者による玉串奉奠、御幣によるお清めをいただき、嚴島神社野坂元明宮司より、奉納事業団体、広島KAZARU展の南昌伸代表理事に、感謝状の授与が行われ、奉納奉告祭は、無事終了致しました。
引き続き、会場を神社社務所・応接間に移動して、内覧会を開催させていただきました。
復原作品である刀身と拵えをご覧頂きました。
腰刀の下げ緒は残っておりませんでした。そこで、組紐について専門家の先生方にお話を伺うと、平安時代から鎌倉初期は、それまでの組紐の技術に、大陸からの新しい技術が伝えられ、日本の組紐文化が最も栄えた時代であるとのことでした。
そこで、当時に思いをはせていただくために、4種類の下げ緒を製作していただき、併せて奉納致しました。
春日大社の国宝・金沃懸地酢漿草紋兵庫鎖太刀拵えの太刀緒、「紫緂(むらさきだん)」の技法を用いて「クテ打角組・赤緂」多田真純氏製作、大山祇神社の鎧に使われていた組紐技法を用いて「クテ打・逆沢瀉威鎧同構造の紐」豊田勝彦氏製作、8世紀中頃「唐組台」が、朝鮮半島から伝わって広まったと言われており、公家が束帯で太刀を装着するための、幅の広い「平緒」製作に頻繁に用いられていた「唐組」甲田しのぶ氏製作、熊野速玉神社や御嶽神社、三嶋大社には、両面亀甲組の紐が残されており、「亀甲文様」は縁起の良い文様として当時からとても好まれていたということから今回は「貝の口亀甲組」を坂田恭子氏に依頼して製作していただきました。
さらに、籐巻のために、装着できない金具と小刀も製作して合わせて奉納致しました。
総合監修を頂いた故・稲田和彦先生の提案にて目貫と栗形鵐目(くりがたしとどめ)、小刀も製作して奉納させていただきました。
目貫は、当時も存在する菊の文様を用い、小刀は、箱根神社に曽我時政所用と伝わる重要文化財「赤木胴金入腰刀」に付けられている小刀の技法を参考に目貫とおそろいの菊紋の胴金を製作して完成させたものです。鵐目は、紐を通す穴や紐の保護のために付けられたと思われますが、装飾の意味合いも強い金具です。今回は、栗形の穴が小さいために、付けるべきか否か、議論が分かれましたが、「赤地錦という華やかな外装で奉納された拵え」と言う観点から、制作することになりました。今回奉納した4種類の下げ緒は、全てこの栗形鵐目を用いても装着できるように、特注で組んでいただいています。
内覧会を終えて、嚴島神社近くの「etto 宮島交流館」に移動し、懇談の一時を過ごしました。
今回拵えに装着して納めた「貝の口亀甲組下げ緒」を製作していただいた坂田恭子先生にお話しを頂いたり、製作のための参考資料、下げ緒見本や金襴、小刀や目貫などの控えの作品を手に取って見て頂きながら、意見交換をさせて頂きました。
何分にも、初めての事で、案内の不備や、至らないところが、多々あったので申し訳ないと思いましたが、片付けを終えて帰る頃には、雨も上がり、無事に終わって良かったねと声を掛けていただき、ほっとして帰路につきました。
その後、移動制限はないものの、コロナウイルス変異株感染者が爆発的急増したことから、雨には降られたが、良いときに奉納させて頂いたと、神様・嚴島神社様に感謝しています。
振り返りますと、平清盛展で、錦包籐巻太刀と腰刀に出会い、元はさぞ華やかな姿だったのだろうな、元の姿が見てみたいなと思い立ち、稲田和彦先生に復原作品を作りたいとお願いしたところ、嚴島神社様にお話しいただき、許可を頂くことができました。
そして稲田先生に監修をお願いして、復原製作に取りかかりましたが、壁に当たるたびに励ましていただき、また、折に触れて声を掛けて頂きました。作品がほぼ完成し、奉納まであと一歩というところで、稲田先生がおなくなりになられたことが、とても残念でなりません。ご存命中に作品を見て頂きたかったと悔やまれてなりません。
この度は、錦包・籐巻太刀・腰刀復原奉納プロジェクトでご支援いただきました皆様、製作いただいた職方・スタッフの皆様、素材提供、技術支援を頂いた皆様、その他応援いただいてきました全ての皆様に改めて感謝致します。ありがとうございました。
これからも、日本の伝統文化の一つである日本刀製作を続け、技術の継承と掘り起こしを行うとともに、皆様と共に日本刀の魅力をシェアしていきたいと思いますので、引き続き、よろしくお願い致します。
三上貞直拝
<返礼品(リターン)について>
ご支援頂いた皆様への返礼品につきましては、以下の通り、ご報告させていただきます。
・支援者の名簿は、責任を持って当方にて嚴島神社に奉納させて頂いております。
・ホームページへのお名前掲載につきましては、以下のホームページにて公開させて頂きました。
嚴島神社「錦包籐巻太刀・腰刀」復元・奉納プロジェクト公式サイト
・奉納前から準備を進めておりました各種返礼品につきましては、全て配送致しました。
不審者からの郵便物と間違われて受け取り拒否されているのではないかと思い、今回は、差出人住所の下に「錦包籐巻太刀・腰刀復原奉納プロジェクト」のシールを作り、貼り付け、全ての返礼品は、私と妻で宛先等の準備し、郵送させていただきました。
なお、奉納延期となりました2年間の間に、引っ越しされた方からの返礼品が返送されてきたため、クラウドファンディングcasanellさんのメッセージ機能にて当方より問い合わせさせていただき、新住所を御連絡頂いた方には、再送させていただきました。
しかし、現在、3名様が「宛先不明」、2名様が保管期間終了と言う通知とともに、返礼品が返送されてきております。
5名の皆様には、メッセージ機能で個別に問い合わせております。返礼品が届いていないとお気づきの方には、お忙しい中、大変恐縮ですが、新住所を御連絡ください。
また、ご希望の受け取り日時をお知らせいただけましたらすみやかに再送させていただきます。よろしくお願い致します。
casanellさんのメッセージ機能で個別にメッセージを配信しています。メッセージの確認方法は以下となります。
6,000 円のリターン内容
グローサー:58人
受け渡し方法:郵送
8,500 円のリターン内容
グローサー:41人
受け渡し方法:郵送
12,500 円のリターン内容
グローサー:54人
受け渡し方法:郵送
26,000 円のリターン内容
グローサー:5人
受け渡し方法:郵送
残り140個
33,000 円のリターン内容
グローサー:10人
受け渡し方法:郵送
残り23個
42,000 円のリターン内容
グローサー:7人
受け渡し方法:郵送
OUT OF STOCK
75,000 円のリターン内容
グローサー:5人
受け渡し方法:郵送
残り5個
100,000 円のリターン内容
グローサー:5人
受け渡し方法:郵送
残り2個
275,000 円のリターン内容
グローサー:3人
受け渡し方法:郵送
残り1個
5,000,000 円のリターン内容
グローサー:0人
受け渡し方法:郵送