石川県の伝統工芸、山中漆器を手掛ける浅田漆器工芸四代目 浅田明彦が地元の職人達と共に新たな挑戦に挑みます。山中漆器の技術を結集した叢雲塗(むらくもぬり)の後継者となる人材を育てる仕組みとして「山中漆器インターン制度」の設立に挑戦するプロジェクトです。
チャレンジ
現在までに集まった総額
1,400,000 円
グローサー
85人
残り時間
終了
このプロジェクトは、購入型のAll or Nothing方式です。 2020年09月11日 23:59 までに目標金額を達成した場合のみファンディングされます。
全国の漆器産地の中でも木地師が多いのが山中の特徴です。 また、山中の木地師は、木の素材そのものの特色を生かし、木目が縦に入る「縦木取り」、 横に入る「横木取り」の双方を、作品に応じて使い分けています。
原木の切り出し → 製材 → 木取 → 荒挽き → 乾燥 → ならし → 仕上げ挽き
の確立された入念な工程からなっています。
木は切られた後、木が動く(湿気を吸い込んだり吐き出したりすることによって収縮する)性質があるため木の養生期間や乾燥が必要になります。時間がないからと言って乾燥が不充分な状態のままで薄く削ってしまうと、漆を塗ったときに変形したり割れが生じることがあります。荒挽きから仕上げまでに約3ヶ月ほど乾燥します。
ならしとは
木地を乾燥する際に木の中に含まれる水分(含水率)が8~9%まで乾燥し、それから外気にさらすこと。木が暴れにくくなります。
山中漆器の木地はロクロを回転させながら鉋(かんな)とよばれる刃物で削ります。鉋は、木地師の使いやすい形に鍛造し、刃先を研ぎ、器物に合わせて形も変えます。鉋の種類は約30~50種類と様々な形があります。
木地の難しいところは削る技術もそうですが、重要なのは自分に合う切れる刃物を自ら作れるかどうか。私も研修所時代の時に何度も鉋を作り、木を削れば鉋が折れの繰り返しでした。できた鉋を先生に見せたところ、「ダメや、やり直しや!」とできたばかりの鉋の刃を折られ、ショックを受けたこともしばしばでした。
力ずくで木を削ってしまうと、漆を塗ったときにムラになってしまうので切れる刃物を作る「鍛造」の技術も必要なのです。また、鉋(かんな)の種類は器物に合わせて作る必要があるため約30~50種類の刃物を作る必要があります。
祖父である孝夫からは「木地は鉋に、鉋は木地師の腕に惚れ」という言葉を耳にタコができるほど言われました。
「椀木地は鉋によって削られるけども、切れる鉋を作り、使いこなす技量が無いといいものができない。それだけ鉋は重要なんや」と祖父から言われたことを思い出します。
木地師に鉋はかかせない道具であり、鉋の切れ味で仕事の良し悪しが決まるということです。
山中の木地師のすごいところは、早く、正確に、量を生産できるところです。リターンの品として用意する「むらくもカップ」のように縁を薄く削る技術や、「SUWARI」のだるまのように起き上がる形を、どれも同じ形に作る高度な技術です。そして、形だけでなく、木目を生かすため、拭漆仕上げにした時にもムラひとつなく綺麗になる木地を仕上げる技術であると私は思います。
今後もその高い技術力のあるロクロの技で山中だけでなく、全国の漆器業界を支えていくのが山中の木地師達です。
ご支援募集期間が、残り8日となりました。
お陰様で、地元の皆様、全国、SNS上の皆様、そしてグローサーの方々の沢山のご支援、激励のお言葉を頂いて、山中漆器インターン制度実現に向けて日々、前進しています。
ありがとうございます。
これまで応援していただいている皆様の為にも、漆器職人を志す若い人達の為にも、前を向いて、残り8日精進してまいります。
引き続き応援、ご支援の程、よろしくお願いいたします。
5,500 円のリターン内容
グローサー:16人
受け渡し方法:郵送
7,000 円のリターン内容
グローサー:5人
受け渡し方法:郵送
8,500 円のリターン内容
グローサー:2人
受け渡し方法:郵送
11,000 円のリターン内容
グローサー:29人
受け渡し方法:郵送
15,500 円のリターン内容
グローサー:16人
受け渡し方法:郵送
残り15個
25,000 円のリターン内容
グローサー:5人
受け渡し方法:郵送
残り10個
32,500 円のリターン内容
グローサー:10人
受け渡し方法:郵送
残り10個
50,000 円のリターン内容
グローサー:0人
受け渡し方法:郵送
残り5個
75,000 円のリターン内容
グローサー:0人
受け渡し方法:郵送
残り3個
100,000 円のリターン内容
グローサー:2人
受け渡し方法:郵送