石川県の伝統工芸、山中漆器を手掛ける浅田漆器工芸四代目 浅田明彦が地元の職人達と共に新たな挑戦に挑みます。山中漆器の技術を結集した叢雲塗(むらくもぬり)の後継者となる人材を育てる仕組みとして「山中漆器インターン制度」の設立に挑戦するプロジェクトです。
チャレンジ
現在までに集まった総額
1,400,000 円
グローサー
85人
残り時間
終了
このプロジェクトは、購入型のAll or Nothing方式です。 2020年09月11日 23:59 までに目標金額を達成した場合のみファンディングされます。
2024年9月11日と12日の2日間にわたり、金沢美術工芸大学の学生1名が参加した山中漆器のインターンシップが行われました。
このインターンシップを通じて、参加者は山中漆器のものづくりに直接触れ、伝統技術への理解を一層深める貴重な経験を積むことができましたのではと思います。
プログラムでは、木地師、下地師、上塗師、拭き漆の職人の現場見学から始まり、下地の指導を受けながらの実習、上塗り作業の体験、さらには叢雲塗の製作体験を含めました。
これにより、参加者は山中漆器の職人たちが日々行う多彩な技術や工程を体験し、ものづくりの奥深さを学ぶことができたのではと思います。
スケジュールと内容は以下の通りでした。
9月11日
10:00~12:00 田中氏、拭き漆職人の見学・体験
13:00~14:00山中漆器産業技術センターの授業風景見学
14:00~16:00 浅田漆器工芸で拭き漆の実習、接客・販売の見学
9月12日
以下、インターン生のレポートを掲載させていただきます。
インターンシップを終えて
金沢美術工芸大学 工芸科2年 遠藤瑞季
このたびは、山中漆器インターンシップに参加させていただきまして、誠にありがとうございました。たくさんのことを体験させていただき、楽しく充実した2日間でした。
今回私は、山中の職人の方々の仕事を実際に拝見したいと思い、インターンシップに参加させていただきました。普段大学で接する人たちとは異なる漆との関わり方を知り、自分の制作や将来について考えるきっかけにしたいと考えたからです。
1日目には、下地師の田中様の工房にて見学と下地つけ体験、石川県立山中漆器産業技術センターの見学、浅田漆器工芸様での作業場や店舗の見学と拭き漆体験、また来店されたお客様の拭き漆体験の見学をさせていただきました。
そして2日目は、塗師の清水様の工房にて見学と上塗り・叢雲塗体験、工房静寛様の見学をさせていただきました。
職人さん方のもとでの下地や塗り、叢雲塗の実習、そして拭き漆の体験では、職人としての仕事の正確さと速さを実感しました。すべての動作に無駄がなく、美しいとさえ思える手捌きで一つひとつ仕上げていく姿に、思わず見惚れてしまいました。
「毎日やっているので当たり前のこと。数をこなしていく中でいかに最小限の手数にできるか考えている。」という清水様のお話とも合わせて、プロとして積み重ねてきた長年の経験の一端を見せていただきました。また、田中様の「1日につくる約160個のうちお客様に届くのは1個だけ。1個くらいいいやと思わず、見逃さないようにしなければならない。」というお話も印象に残っています。
職人としての作業の速さとその精度の高さはもちろん、仕事に誇りをもって行う姿勢を見せていただきました。また、ご指導いただいた皆様には、道具についてのアドバイスもいただきました。ヘラの保管方法や小刀の直し方、拭き漆に使う道具など、とても参考になることばかりでした。教えていただいたたくさんのことを、これからの自分の制作に活かしたいと思います。
石川県立山中漆器産業技術センターでは、施設内の見学に加えて、挽物の授業の様子も見せていただきました。様々な年代の方がいらっしゃって、生徒の方たちの熱心に制作に取り組む姿が印象的でした。挽物技法を含むものづくりを学びたい人にとって、理想的な環境が揃っているのだと感じました。
浅田様のお店や工房静寛様の見学では、職人的な立場ではなく、漆器を多くの人にどうやって知ってもらうか、手に取ってもらうかという立場での仕事があることを知りました。
伝統的な漆器をつくるだけでは、馴染みのない人には興味を持ってもらえないので、どう工夫するかということについて、浅田様に実際の商品を見ながらたくさんお話しいただきました。「ずっと同じものを作っているのでは飽きられてしまう。良い反応も悪い反応もダイレクトに感想を知ることができ、そこから改良していく。」とおっしゃっていたのが、強く心に残りました。商品開発には、自分の好きにつくることのできる個人制作とは違った難しさと面白さがあるのだと気付かされました。私の中での漆器に対する見方が大きく変わったように感じました。
今回のインターンシップを通して、漆器をつくる職人の視点、漆器を手に取ってもらい販売する側の視点の両方について学ぶことができました。初めて知ることばかりで、大学とは全く違う環境と、仕事としての漆との関わり方に刺激を受けました。奥深い漆器の世界のほんの一部を見せていただいたに過ぎませんが、多くの学びを得るとともに、技術や知識、制作への向き合い方など、自分に足りていないものを痛感しました。教えていただいたことを活かし、これからの学生生活を実りあるものにしたいと思います。
改めて、今回お世話になったすべての皆様に感謝申し上げます。貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
ご支援いただきました皆さまのおかげでインターンを開催させていただいております。
改めてお礼申し上げます。
引き続き、応援とご指導のほど、よろしくお願いいたします。
浅田漆器工芸
浅田明彦
5,500 円のリターン内容
グローサー:16人
受け渡し方法:郵送
7,000 円のリターン内容
グローサー:5人
受け渡し方法:郵送
8,500 円のリターン内容
グローサー:2人
受け渡し方法:郵送
11,000 円のリターン内容
グローサー:29人
受け渡し方法:郵送
15,500 円のリターン内容
グローサー:16人
受け渡し方法:郵送
残り15個
25,000 円のリターン内容
グローサー:5人
受け渡し方法:郵送
残り10個
32,500 円のリターン内容
グローサー:10人
受け渡し方法:郵送
残り10個
50,000 円のリターン内容
グローサー:0人
受け渡し方法:郵送
残り5個
75,000 円のリターン内容
グローサー:0人
受け渡し方法:郵送
残り3個
100,000 円のリターン内容
グローサー:2人
受け渡し方法:郵送