[2018年7月12日 追記]
応援、ご支援いただいている皆様へ
この度は早々と目標額を1日強で達成させていただきました。
応援、ご支援を頂きました皆様には壱木呂の会を代表して心よりのお礼を申し上げます。
現在も進行中の漆掻き道具の技術保存に続いてこの分根法の本制作プロジェクトの重要性が多くの方に認識していただけたことは、壱木呂の会にとってもたいへん意味のあることです。
皆様のご期待を背負い、実行委員を中心に良い結果を残せるよう努力したいと思います。
また初めてのクラウドファンディングのため右も左も分からぬままの発進でした。そのため必要額をかなり低めに設定した経緯があります。
実際のところ人件費をはじめとして、本の体裁をグレードアップするなど必要額が40万円ほどになります。
今後も皆様のご支援を頂けますようよろしくお願い申し上げます。
壱木呂の会理事長 本間幸夫
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皆様、はじめまして。NPO法人 壱木呂の会と申します。
十数名の漆芸家が減り続ける国産漆をまず需要面から支えようと21年前に立ち上げた会です。
▶︎私たちがプロジェクトで実現したいこと
分根法による優良苗の生産技術と植栽管理方法を本として出版し、国産漆の窮状改善に貢献したいと考えています。
壱木呂の会では、国産漆の窮状改善に貢献すべく、ウルシの優良品種の木から分根法でその性質を受け継ぐ苗木を作る工程を写真、文書で記録した本の出版を企画し、プロジェクトを立ち上げました。
ウルシの分根と植栽の管理は、正しい知識を持って行わなければ、なかなかうまくいきません。
この本では、ウルシ生産の第一人者である神長正則氏の分根法の技と植栽管理の方法を掲載します。
この本は自費出版を予定していますが、出版にかかる費用(製本費、印刷費、取材交通費、撮影費など)の不足が見込まれており、皆様のご支援、応援で、本の完成を後押ししていただきたいと考えております。
▶︎プロジェクトを実施する理由
2015年文化財の修復は下地から国産漆を使うようにとの文科省よりの通達がありました。
しかし、ウルシの木から漆を採取できるようになるには約10年の歳月が必要です。
昨年の漆サミットの報告によると、国産漆の生産量は年間約1.3t 修復に必要な漆は2.2t 。勿論、漆は修復だけに必要なわけではありません。
既にウルシの苗木自体も不足し、十分な供給ができない状況となってきています。
圧倒的に漆が足りないのです!
国産漆の窮状に優良漆苗が必要な訳は
一年の間に一本の木から採れる漆液は牛乳瓶一本と言われます。一般的に漆搔き職が用意するウルシの木の半分は良く出る木で、もう半分はあまり出ない木というのが常識とされています。それがウルシの木の優良木を育てることで従来より1.5倍~2倍の漆液が採取できるようになるとしたら画期的なことと思います。
各地の漆生産者が地元の特徴ある優良木を分根法により増産し、より地域性豊かな漆の増産を行うことに、私たちが何か貢献することができないかと考え、自費出版のプロジェクトをスタートしています。
分根法による優良木の増産をめざして
壱木呂の会理事でもある茨城県奥久慈漆生産組合の組合長神長正則氏は長年にわたり漆の木の分根法による優良木の選定作業をされています。
よく漆液を出す優良木の根を掘り起こし、その根から新たな苗木を作り、それを育て一年後にその苗からも採根してからまた植栽します。
又、現在では森林総合研究所に協力して、DNA調査による優良木の選定とその分根による増産も行っています。
すでに、壱木呂の会では、2018年2月より茨城県北・奥久慈漆林での採根活動と近隣の苗畑での分根・植栽作業の記録を開始しています。
壱木呂の会の出版プロジェクトメンバーは、定期的に、取材、撮影といった活動を行なっており、2018年10月ごろまで、活動の記録をとり続けながら、出版の準備を進める予定です。
プロジェクトの活動スケジュール
2017年10月 茨城での打合せ
2018年1月 打合せ
2018年2月より10月まで毎月取材、撮影
2019年1月 出版予定
▶︎これまでの私たちの活動
私たち壱木呂の会は21年前、十数名の漆芸家が減り続ける国産漆をまず需要面から支えようと立ち上げた会です。
具体的には、一人一キロの漆を購入し、漆搔き職の需要喚起になればとの思いでした。
いろいろ試行錯誤の末、今ではNPO法人として正会員 賛助会員 漆の木オーナー制度 漆掻き会員で200名近い会員を擁する会になりました。
会の活動として、毎年ウルシ苗の植栽、クロメ会、草刈り(2018年から)など一般の人々もご参加いただき賑やかに行い、広報活動としての会員漆芸展も数年おきに行っております。
又、2017年より漆搔き道具の技術保存事業にも取り組んでおります。
▶︎最後に
どうか、本取り組みへのご支援、ご賛同を頂きたく、よろしくお願い致します。 NPO法人 壱木呂の会
▶︎リターンについて
このプロジェクトのリターン(お礼)は、以下を予定しています。
・お礼のお手紙
壱木呂の会より、お礼のお手紙を送付させて頂きます。
・完成した本
カラーページ含みA4約80ページのソフトカバーを予定しています。
発送は、国内のみとさせて頂きます。
(電子ブックではなく、紙媒体の本となります。)
・完成した本の巻末にお名前を掲載
プロジェクトをご支援いただいた証として、本の巻末に、ご希望のお名前(個人名)を掲載致します。
なお、法人向けのリターン(50,000円コース)にてご支援頂いた場合は、法人・団体名を掲載させて頂きます。
すべての本に掲載させて頂きます。
・漆の木の箸
日本工芸会正会員の指物師の方が制作し、会員が拭き漆などで仕上げをする箸となります。
・ぐい呑み
壱木呂の会会員の漆芸家 菊池麦彦氏 清水由美氏が制作するぐい呑となります。
(菊池麦彦氏・清水由美氏のいずれかの作品になりますが、お選びいただくことは出来ません。予めご了解下さい。)
・クロメ会ご招待 2018年9月8日、9日の両日1泊で、茨城にて開催予定のクロメ会イベントに1名様ご招待します。 クロメ会とは漆作家自身がその年に採れた漆を購入して自分の使いたい漆に仕上げる作業です。 ゲストに国立歴史民俗博物館工藤先生をお招きし、縄文の漆掻き体験を行います。夜はゲストとの懇親会を催す予定です。 ワークショップでは工芸作家指導で漆の木での箸作りをします。(参加希望の場合は事前の申し込みと別途費用が発生となりますのでご了承ください。) 参加、宿泊ができなくなった場合の返金は、その理由に関わらず致しかねます。その場合、代理の方にご参加いただくことは可能です。 詳細はこちらになります。(https://1kiro.jp/798/)
▶︎支援のしかた
支援する前に、casanellに会員登録(無料)が必要です。
→詳しくは、こちらをご確認ください。 支援する場合は、casanellに登録したユーザでログイン頂き、支援したいプロジェクトの詳細ページにて、「このプロジェクトを支援する」ボタンをクリックする、または、支援する金額のリターンを選択して決済を行ってください。
クレジットカード決済での支援(リターンの購入)となり、VISA、Mastercardがご利用できます。
→詳しくは、こちらをご確認ください。
支援時に応援の気持ちを金額上乗せという形でおこなうことができます。
→詳しくは、こちらをご確認ください。
プロジェクト記事や活動報告をどんどんシェアして応援しましょう!
→詳しくは、こちらをご確認ください。その他、ヘルプは、こちらをご確認ください。 特定商取引法に基づく表記については、こちらをご確認ください。
▶︎免責事項
・このプロジェクトのリターンである「完成した本」ですが、2019年以降に制作予定でおります電子ブックは含まれません。紙媒体の本のみのご提供となります。
・リターンの送付は日本国内のみに限らせていただきます。
・リターンの価格は全て消費税、送料込みの価格となります。
・クロメ会の会場までの交通費及び当日のワークショップ費用は招待券には含まれておりませんので、恐れ入りますが、ご自身でご負担ください。
・クロメ会の招待券をご購入頂いた方で、万が一参加ができない場合の振替や返金はございません。代理の方の参加は可能ですので、事前にご連絡ください。
・各リターンに表示のお届け予定日は、その内訳の最終お届け予定を表示しています。
・商品に対しての返品はクラウドファンディングの性質上、受け付けておりませんが、万が一、初期不良等がございましたら、プロジェクトオーナーに直接ご連絡ください。